【2018年1月28日(日)】
カメラマンの福田文昭さんから届いたインビテーションメールは、以下のとおり。▼
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●寺島しのぶ主演映画「母」のぼた餅を思い出して、一緒に味合おう!
第4回「蟹工船」活字朗読ボクシング。1月28日(日)午後2時から4時まで。
江戸川区平井のサクラワンダールームにて。
会費1,000円。
あなたの好きな文章を3ページくらい読みっこしょう。
文学・詩・台本・憲法などなんでも読む。
ネットでは伝わってこない生身の人間の心。
恥をかきあって温かい交流。
最後に食べるぼた餅が一段と美味しくなる。
当日は、新潟県浦佐市の作り方を継承している江古田の「紅屋」さん製造のものです。
恒例の多喜二が口ずさんでいたブラームス作曲のラブソング♪「折ればよかった」は、今回はギターで挑戦。
突然朗読参加も大歓迎。
2018年2月20日は、多喜二85忌。奮ってご参加ください。
小林多喜二ぼた餅会 事務局 福田文昭
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先述のとおり、この日は、福田さんから、小林多喜二が好きだったというブラームスの曲に、大正時代の末期、高野班山(辰之)が日本語の歌詞をつけた「折ればよかった」という曲」を、ボクにギターを弾きながら歌ってほしいとの依頼があり、その発表の日だったのである。
というわけで、会場である江戸川区平井のサクラワンダールームにアコギと譜面台をかついで赴く。
当日の参加者は、主催者である福田さんを含め、ボクも入れて総勢7名の善男善女が集まる。
冒頭、福田さんの挨拶があり、続いてボクのステージ。
この曲は、三拍子である。ワルツの曲なのである。
ボクはいままで、ワルツの曲なんてギターで弾いたことなんてないんすよ。
その慣れない三拍子の曲をなんとかごまかしながら歌う。
ところで、最初、「折ればよかった」というこの歌詞のタイトルを聞いたとき、一体何を折ればよかったのか意味がわからず、ものすごくイライラさせられる歌だったのである。
おまけに歌詞の内容も遠回し過ぎてボクにはさっぱり響かず、福田さんから、この曲が〝ラブ・ソング〟だと紹介してもらわなかったら、ついにボクはこの歌詞の真意がわからずじまいだったのである。
結局、山陰に咲いていた小百合を折らずに帰ったことで、それが誰かに採られてやしまいかと気を揉むこの歌詞は、好きな人に告白できずにいた強い後悔を歌った内容であることがようやくわかり、やっとこの歌が〝ラブ・ソング〟であることがわかったのだった。
ならばというわけで、この歌詞をもっとリアルに自分に引きつけて、歌詞の内容をより直截な表現に上書きしてつくったボクのオリジナルの歌詞が、この歌 「いえばよかった」なのである。
歌詞にあるとおり、つきせぬ思いをこめてこの歌を歌い直す。
いろんなことは、やっておくものである。
最初、三拍子の曲のギター演奏なんてボクには無理だろうと思いながら、ひとたびこの歌が〝ラブ・ソング〟であることがわかったところで取り組みをはじめた結果、あたらしいオリジナルの自作の歌詞で歌い直すことによって、この歌はボクの持ち歌のひとつに加えることができる結果となったのである。
「ボクには、ブラームスの曲を、自作の歌詞でカバーしたレパートリーがあります」
という売り文句は、ネタ的においしいのだ。
いや、実にありがたいことです。
続いて、参加者による「朗読ボクシング」。
時間の関係で、ボクには順番が回ってこなかったのは残念だった。
そして、最後は、多喜二が好きだったという「ぼたもち」をみんなで食べて閉会。
ボクは、「ぼたもち」というぼてっとしたいいかたよりも、「おはぎ」っていういいかたの方が好きなんだけどね。
【追伸】 あのですね、ついでながら、、「おはぎ」ってことでいいますと、
「サリンとおはぎ -扉は開くまで叩き続けろ- 著:さかはら あつし」という本は、意表を突いたそのタイトルもさることながら、本の中身もすごく面白いですよ。おすすめです。