人気ブログランキング | 話題のタグを見る

【ボクが森脇 瑶一を名乗っていた頃③】

 1990年。ボクは32歳になっていた。
 この年の春、ボクは、大学を卒業して新卒で入社した都内のプロラボ(プロフェッショナル・カラー・ラボラトリー。プロカメラマン用のカラー現像・プリントショップだ)に9年務めたあと、都内にある一部上場といわれる大手の印刷会社に転職したのだが、転職から間もないこの時期、ボクは三度(みたび)漫画原作に挑んでいる。
 今度は、「週刊少年サンデー」である。
 その動機は、いまとなっては、もう思い出せない。
 そもそも、この稿を起こすまで、過去の自分がやったこのアプローチについての記憶は、ほとんど失われていたのだった。

 177.png【募集告知】

【ボクが森脇 瑶一を名乗っていた頃③】_e0358504_20400553.jpg

 177.png【1次審査発表結果】
 応募総数877編。1次審査に残った応募者の中に「森脇 瑶一」の名前が見える。

【ボクが森脇 瑶一を名乗っていた頃③】_e0358504_20401966.jpg
【ボクが森脇 瑶一を名乗っていた頃③】_e0358504_20421656.jpg

 177.png【2次審査発表結果】
 続いて2次審査。そこに残った50編の中にボクの名前はあった。

【ボクが森脇 瑶一を名乗っていた頃③】_e0358504_20451606.jpg
 177.png【最終審査発表結果】
 結局、「週刊少年サンデー」では、1次審査、2次審査、最終審査と、3度のふるい落としを受けたことになる。
 そして、最終審査では、ボクはかすりもしなかった。

【ボクが森脇 瑶一を名乗っていた頃③】_e0358504_20462108.jpg
 
 前作2編(週刊少年ジャンプ、週刊少年マガジン)では、ともに美少女キャラによるアクション物を描いたが、そればかりでは芸がないと思ったのか、「こわしやジョー」という新キャラを使って作品を書いている。
 ストーリーなどすっかり忘れてしまった。
 それにしても、ジョーはいったい何をこわしたのか?

 この応募のことが記憶にないのは、結局、賞金をもらえなかったことに尽きる。
 思い出を刻印するきっかけとは、やっぱり金なのだ。

 こうして、ボクの「森脇 瑶一の時代」は、静かに終わりを告げたのである。

【ボクが森脇 瑶一を名乗っていた頃③】_e0358504_20464750.png


by misaochan3x7 | 2018-07-28 16:25 | まんが道(みち)


<< 「フォークソングの東京・聖地巡... 【ボクが森脇 瑶一を名乗ってい... >>