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立東舎のイケない企画=アポロの歌(手塚治虫)オリジナル版刊行。

 子どもの頃、1969年あたり(ボクは11歳で小学校6年生だった)には、手塚治虫は、絵もセンスももう古すぎて、十分に終わった感があったのだが、その後、「三つ目がとおる」(週刊少年マガジン1974年~1978年)で見事に息を吹き返し、この復活には、幸運にも現役の読者として立ち会うことができたのだった。

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 世間的に手塚の復活は、「ブラックジャック」 とされているのだろうが、残念ながらこのボクはこの作品には、いささかも反応しないのだ。
 そして、いままで何度も同じことを書き続けているんだけど、歳をとるごとに手塚治虫を好きになっていくボクなんだなあ。
 さて、立東舎が、 前回の手塚作品 108.png「アラバスター」 に続いて、またまたイケない企画で、手塚治虫作品のオリジナル版リイシューだ。
 こりゃ、買わないわけにはいかねーだろ。
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アポロの歌 オリジナル版

手塚漫画の“生”と“性”―――。その神秘と謎に迫る壮大な叙事詩が、雑誌連載当時のオリジナルの構成で初単行本化。

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 「週刊少年キング」誌に1970年4月から11月まで計31回にわたって連載された長編漫画『アポロの歌』。同作は、「愛」「性」「命」という手塚治虫の主要なテーマが追究された傑作として知られている。
 しかし、単行本化に当たってはコマ割りやセリフなどが変更され、改変箇所は100ページにも及ぶ。さらに、単行本に収録されなかった扉絵やページも含めると、改変は実に150ページ以上を数える。
 そこで本書では、現存する原画を使用し、カラーページもそのまま再現、改編によって失われた箇所は掲載誌面と合成することで、オリジナル原画のコマ割りと構成を復元し、セリフも可能な限り連載時に近づけた。また、巻末に予告カットや単行本の表紙、改題を掲載することで資料性も充実させ、オリジナル版であり完全版という構成を目指した。
 本作の主人公、近石昭吾は、複雑な家庭環境で育ったため、「愛」という感情に対して疑念を持つ少年。そんな彼が、医師により電撃療法を施されたことで、時空を超えたさまざまな"愛"を学ぶことになる。
 しかし愛が成就しかけた途端、現実に引き戻され、そのたびに無限ループを余儀なくされる。そんな体験を繰り返す主人公の戸惑いと葛藤を通して描かれる、命の尊厳と儚さ。これは、手塚治虫による壮大な「愛の讃歌」と言えるだろう! 
 ぜひ、その素晴らしさをオリジナルの姿を堪能していただきたい。

著者:手塚 治虫
定価:4,536円(本体4,200円+税)
仕様:B5判/608ページ
発売日:2019.4.19
ISBN:9784845633715
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by misaochan3x7 | 2019-04-10 22:15 | まんが道(みち)


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